
他人と比較したことある人手を挙げて!
ハイ、これを読んでいる人は全員当てはまると思います。
書いている私も当てはまりますし、残念ながらいまだに克服できておりません…。
それは何故なのでしょうか?
う~ん、実はこれって結構難しく厄介なことなのです。
でも安心してください、何とか対処できる方法をお伝えします。
それではどうぞお読みください。

人は人、自分は自分
子供のころ欲しいものがあったとき親に「●●ちゃんが持っているから欲しい」と言ったとき、親からは「うちはうち、他所は他所」という理由で断られたことないですか?
これは親としては断る理由で言っているかもしれませんが、実は結構いいことを言っているのです。
子供の心理としては誰々が持っているから欲しいという理由で欲しがっていることが多いのです。
自分の本心から欲しいのではなく、誰々が持っているから欲しいのです。
子供のころから無意識のうちにすでに他人を意識して物事を判断してしまっているのです。
親としてはその場しのぎで「うちはうち、他所は他所」と言っていますが、「人と比べるな」という本質を言っているのです。
人と比較してもいいことはないですよと言っているのです。
イギリスの哲学者でノーベル文学賞受賞者ラッセルが書いた「幸福論」では次のようなことを言っています。
「他人と比較してものを考える習慣は、致命的な(よくない)習慣である」
人は比較するようになっている
では比較をしなければいいのではないでしょうか。
しかし、人は比較をしてしまうという本質を持っています。
人は他人がいると、自分は他人と比べてどうなのだろうかと考えてしまいます。
これは避けられない事実であり、生まれ持った本能でもあるのです。
人は社会の中で生きていかなくてはいけなく、必ず人と関わって生きていかなくてはいけません。
私たちは「比較をする世界で生きている」と思ってください。
人と比較をしてはいけないと言われておりますが、先に言っておきます「人は他人と比較していく生き物」だと認識してください。
そう思ったほうが実は楽に生きられるようになります。
他人と比較するのは本能だからと割り切っちゃってください。
他人と比較しないためには
とはいえ、他人と比較しないで自分らしく生きたいですよね。
そんなときは次の3つの方法を取り入れてみてください。
①揺るがない自分軸を持つ
これは「これが自分だ」という強烈な軸を持つことです。
「なんとなく自分はこんな人だな」ではなく「自分はこうだ」という軸を持つことです。
いいですか、想像してみてください。
自分の体のまわりに太い柱が囲んでおり、どんなものも受け付けない壁があります。

どんな言葉が飛んできてもブロックしてくれる太い柱に守られていると。
先ほど言いましたが、人は必ず比較をしてしまうものです。
それは自分軸が弱いため、他人に引っ張られてしまうのです。
びくともしない太い柱と、なよなよっとしたか細い柱を思い浮かべてください。
引っ張ったとき、どちらが動かないと思いますか?
簡単ですよね、太い柱のほうが動かないですよね。
そのように自分は動かない、自分はこうだという軸を持つことです。
でも、それでも人は他人と比較をしてしまう生き物です。
私も太い軸を持って生きているつもりですが、他人と比較はしてしまいます。
人と比較しそうになったらすぐに自分軸に戻ることです。
その繰り返しをすることで段々他人と比較することが少なくなってきます。
人は他人と比較する生き物です。
比較をしたら「いやいや、自分は自分だ」と自分に戻ればいいだけです。
太い柱の中に戻ってきてください。
その繰り返しで人は段々自分というものを確立していきます。
自分に自信がなく、そんな太い柱を持つことができない?
自分には自信を持つようなことをやったことがない?
大丈夫です、自信とは何の根拠もなく持つものです。
何かを達成したから自信を持つと思っているかと思いますがそれは違います。
何かを達成して自信を持つのではなく、自信を持ってやっているから達成するのです。
根拠もなく自信を持って行動しているから、後から結果が付いてくるのです。
根拠もなく自信を持ちましょう。
②比較ではなく学ぶ
人は必ず他人と比較をすると何度も言っていますが、そうであれば他人を見る目を変えることです。
例えば、営業をやっていて売り上げトップの人がいたとします。
そんな人を見たときに、それに比べて自分の売り上げは…。と勝手に比較して落ち込んでしまいます。
自分より勉強ができる人がいたら、それに比べて自分の成績は…。
そう思ってしまうのは仕方ありません。
ではそんなときは「その人から学ぶ」という発想に切り替えてください。

「あの人はすごいな、それに比べて自分は」ではなく「あの人はすごいな、なるほどああすればいいのか」という考え方をすることです。
売り上げトップの人を見て比較をするのではなく、どうすれば売り上げが上がるか学べばいいのです。
勉強ができる人がいたら、自分より成績がいいと落ち込むのではなく、どうすれば成績が上がるかを学べばいいのです。
発想の転換です。
どうせ比較するのであれば、そこから何かを学べばいいのです。
比較して落ち込むのは意味がありませんし、時間の無駄です。
すごいと思った人から何かを学ぶという前向きな考えにすることです。
落ち込むどころか成長することができますよ。
③欲張らない
人は自分にないものを求める欲張りさんです。
自分にないものが他人にあるから比較をしてしまうのです。
人間とは不思議なもので、自分にないものを欲しがる生き物です。
そして欲しがったあげくに、自分にはないなと落ち込んでしまう羽目に。
こんなことはないですか?
- カッコイイバンドのギターをみてギターを弾きたくなった
- 高級マンションに住んでいる社長をみて社長になりたくなった
- パリコレのモデルをみてモデルになってみたくなった
何かに憧れを持つことは悪いことではないです。
でも一旦、自分にないものではなく、自分にあるものに目を向けることです。
あれこれと欲張らずに、自分にあるものを見つけることです。
比較は悪いものなのか
先ほどからはいけないと言っていましたが、比較していいことは1つだけあります。
それは「昨日の自分」と比較することです。
昨日の自分より少しでも成長したか、進歩したかを比べることはむしろするべきです。
人は成長するために生きています。
昨日より今日、今日より明日、明日より明後日というように、日々少しでもいいので成長することです。
人生の目的の中に「成長」ということが入っています。
これは全人類共通のことで普遍的なものです。
他人と比べて生きていくのではなく、過去の自分と比べて成長したかを比較することが本当の生き方です。
そういう意味では比較をしていくことは問題ない、というかむしろ比較すべきことです。
人は必ず比較してしまう生き物と言いましたが、そうであれば過去の自分と比較をしていけばいいということです。
「成長」
人類に与えられた課題であり、試練でもあるのです。
表題で「人と比較をしない」と書いてありますが、これは半分正解で書いております。
ではもう半分は?というと「過去の自分と比較をしなさい」です。
比較は自分をダメにするものと、自分を成長させる両極端なものです。
本当の意味での比較を知っていれば、人生は豊かになり有意義なものになります。
比較をどう使うかはあなた次第です!
もちろん過去の自分との比較に使いますよね。
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